小部屋の本棚

読書記憶の保管場所

時計館の殺人

2025/2/1~2025/3/8

「時計」とは何かを考えさせられた。

所詮人間が作った道具に過ぎない。

なのに、日常の大部分をその道具に支配されている。

常識だと思っていることは、実は思考停止状態にある。

犯人がそこを見事に利用した点が面白かった。

 

幻夜

2025/1/6~2025/1/14

「白夜行」の雪穂が本作の美冬だとしっくりくる。

時系列的にも矛盾がない。

だとすると、なぜ雪穂は美冬になったのか。

 

雪穂が手にした地位は、亮司の陰の支えに他ならない。

唯一無二の拠り所であった亮司を失った雪穂の失意は

筆舌に尽くし難い。

自身も後を追おうと思ったのかもしれない。

しかし、亮司が命に代えて守ってくれた自分。

ならば、生きるしかなかったのではないか。

今までの自分は、亮司と共に葬り去って。

これまでをリセットし新たな人生を歩み出した。

そんな折に、阪神淡路大震災―――。

突然、全くの別人として生きる機会が転がり込んできた。

しかも都合の良い男と共に。

 

作中の美冬はとんでもない悪女として描かれているが、

その目的は一体何なのだろうか?

自身の境遇に対しての復讐なのか?

 

是非とも続編を期待したい。

 

蔦屋

2025/1/1~2025/1/5

大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の予習として。

江戸時代の出版業界の一端を垣間見れて、なかなかに面白かった。

いつの時代も似たような苦労があるのだなと感じる。

そしてその苦労を乗り越えるのは、人間力と縁か。

大河ドラマも楽しみだ。

 

 

大名倒産

2024/11/5~2024/12/31

思わずクスっと笑ってしまう面白さが散りばめられた作品だった。

途中、貧乏神やら七福神やらが出てくるが、

これが不思議なほどに物語に自然と溶け込んでおり、違和感がない。

というか、この神々が妙に人間臭くて、たまらなく面白い。

さすがは浅田先生、文章力に脱帽。

白夜行

2024/11/1~2024/11/4

読み進めるほどに雪穂の存在が怖く感じていった。

犯罪に手を染める亮司にも決して同情はできない。

なのに、、、読み終わった後はとても悲しくて切ない気持ちになった。

 

雪穂にしても亮司にしても、その内面は一切描かれていない。

だからこそ、二人の気持ちを様々に想像できてしまう。

 

もう一度読み返したくなる素晴らしい作品だった。

 

方舟

2024/10/30~2024/10/31

最後の最後にまさかの展開。

思わず、「えっ!?」となった。

まんまと犯人に騙された。

しかし、これなら犯行動機も納得できてしまう。

 

誰か一人を犠牲にしないと他が助からない状況下で、

その「誰か」をどうやって選ぶのか?

人間の心理を巧みに利用して唯一の脱出方法を導き出した

犯人の頭の回転の速さはすごいの一言。

人格は怖すぎるが。

 

もし自分がこのメンバーの一員だったらどうするかと考えてみた。

もちろん、日が暮れる前に途中で別荘へ引き返すよ。

裕哉くんには悪いがね。

 

三体

2024/7/23~2024/10/28

  

 

読み終えた今、とてつもなく壮大な旅をしてきた気分だ。

時間も空間も、そして登場する科学技術も

自分ではまったく想像もできない規模だった。

劉慈欣さんの想像力と表現力には最後まで驚かされた。

そして訳者さんの翻訳も物語をより良くしてくれている気がする。

 

印象に残ったシーンは多々あるが、

特に「階梯計画」は切なすぎる。

最後、雲天明を程心に会わせてあげて欲しかった。

関一帆?一瞬誰だっけ? となった。そこだけが悔やまれる。

 

サーキット・スイッチャー

2024/7/17~2024/7/19

都知事選で安野さんのことを知った。

どんなものかと読んでみたら、実に面白い!

 

「トロッコ問題」をアルゴリズムでどうのように扱うのか、

今まで考えたこともなかった。

いや、そもそも「トロッコ問題」自体を意識することが

無かった気がするが。

なるほど、言われれば確かに難しい問題だなと感じた。

 

とりあえず、人にぶつかるときは、車体外周にエアバッグを

展開する仕組みを実装してほしいと素人脳は言っている。

(既にあるのかな?)

 

桐島、部活やめるってよ

2024/7/14~2024/7/16

高校生活ってこんなに色彩豊かなのか?!

私の高校時代は、どう思い出してもモノクロ映像。

否、ほとんど記憶にすら無い…

 

高校生諸君、青春を謳歌するのは結構だが

勉強を疎かにするなよ。