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六人の噓つきな大学生

2024/4/1~2024/4/3

就職活動の真理を滑稽に謳っている点が面白かった。

 

――最後は圧倒的に『運』

 

運に翻弄される学生は可哀そうな気もするが、

他人の内面なんて結局のところ分かる訳ないのだから、

致し方ないのかもしれない。

学生も企業も悪い部分には蓋をし、良い部分は過大に見せる。

やはり騙し合いか。

学生も大変だけど、採用担当も大変なんだと改めて思う。

 

それにしても、最終選考に残った学生達自ら

内定者を一人だけ選ばなければならないディスカッションって

酷いな。人事の職務放棄も甚だしい。

そんな会社、こちらから辞退させていただきます。

と思ったのは私だけだろうか・・・?

 

本作品はとても読みやすく、テンポも速いのでサクッと読めた。

人間の性格(多面性)を月に例えている点が分かりやすかった。